
19戦で争われる2010年シーズンは、今週末のハンガリーGPで12レース目を迎える。今回で25回目の開催となるハンガリーGPは行列のできるレースとして名高いが、ここ数年は非常に見所の多いレースが続いている。
ハンガリーGPは1986年に初めて開催され、東側諸国としては初めてのF1開催だった。その時のグランプリは、ロータスのアイルトン・セナがポールポジションをとったものの、レースではウィリアムズのネルソン・ピケが勝利を収めた。
ブダペストは、ドナウ川が隔てるブダとペストが1873年に合併して形成された街であり、英雄広場を含む街自体が世界遺産となっている。夏期の気候は安定しており、これまでの24回のレースで雨が降ったのはたった一度しかない。
そんなブダペストの郊外にあるハンガロリンクは、1周4.381kmの狭く低速なトラックであり、これまでに開催されたレースの半分でポールシッターが勝利を収めている。しかし、これはオーバーテイクが不可能であることを意味しているわけではない。
1989年、フェラーリのナイジェル・マンセルは12番グリッドからレースをスタートさせたが、素晴らしい走りで順位を上げていき、レース終盤でアイルトン・セナをパスして優勝を飾った。最近のレースで記憶に新しいのは、2006年のレースだろう。14番グリッドからレースをスタートさせたジェンソン・バトンは、ウェットからドライにコンディションが変化し、様々なドラマが起きたレースで安定した走りを見せ、F1キャリア初優勝を飾った。このレースは、F1では何が起きても不思議ではないことを印象づけるレースとなった。
例年真夏に開催されるハンガリーGPがタイトル決定のレースになることは多くないが、フェラーリが独走した2001年は、ミハエル・シューマッハがハンガロリンクでドライバーズチャンピオンシップのタイトルを獲得した。また、2001年、2002年、2004年は同チームがコンストラクターズのタイトルを獲得している。
2002年のルーベンス・バリチェロ以降、毎年異なるドライバーがハンガロリンクを制しており、フェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネン、ジェンソン・バトン、ルイス・ハミルトンなど後にチャンピオンとなった蒼々たる面々が揃っている。2007年から2009年まではマクラーレンが3年連続で優勝を飾っており、その中には2008年のヘイッキ・コヴァライネンのキャリア初優勝も含まれている。
昨年のレースを振り返ると、衝撃的なシーンを思い出すファンも多いだろう。フェリペ・マッサは、バリチェロのクルマから落ちたスプリングがヘルメットに直撃したことで脳震盪を起こし、気を失った彼は高速でタイヤバリアに突っ込んだ。奇跡的に致命傷を逃れたマッサは、この思い出深いハンガロリンクに凱旋する予定だったが、直前のドイツGPで起きたチームオーダー事件によって暗い影が落とされてしまった。
ハンガリーGP詳細
周回数 :70
ラップレコード:1分19秒071(ミハエル・シューマッハ、フェラーリ、2004年)
レース開始時刻:現地時間午後2時
使用タイヤコンパウンド:スーパーソフト&ミディアム
シリーズ
F1
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